マンガ紹介続きます。
ビームコミックスより「あしたの弱音」です。タイム涼介氏が描いています。コミックビームという雑誌に連載されていたんですが、前半部分はどうも売れないと判断したらしく、後半部分のみ単行本化されました。そんなことあるんですね〜。1話簡潔型のマンガなので可能だったんでしょーけど。内容としては、最初はギャグ。途中から青春マンガにシフトしていきます。主人公の中学生が学校の屋上に自給自足で住んで、いや、怠惰な生活しているんですけど、色々頭に浮かんでくる問いに自分なりに答えをだしていきます。世間からしたら、まあ正しい答えではないんだろうけども、自給自足で誰に頼らず生きていってるんで説得力があります。
思春期の頃っていろいろと哲学的なことを考えては消えて、また哲学的なことを考えては消えてを繰り返したりしませんでしたか?
天国なんてあるのか?奇跡ってなんだ?俺の産まれた意味は?みたいな。
そういうことを考えつつ、結論「女とやりてえー」だとか、そういうところに落ち着くんですが、でも中学生ってそんなもんですよね。大人になっても大体の人はそんなに変わらないんじゃないかと。
ただ、彼の言うことひとつひとつに心を打たれます。終盤は特に。別に、すごい偉い人間じゃないんだけど、なんと言うか・・・
「かっこいい」んでしょうね。自立している。そんな印象を持てる。それはきっと、自分で考え自分で行動しているから。
と、褒めちぎったあとで言いますが、それでもこれはギャグ漫画です。素晴らしいギャグ漫画です。
アフタヌーンで連載されているヴィンランドサガっていうマンガの紹介です。
内容は西暦1000年頃にデンマークがイギリスにバイキングとして攻め込んだときの話です。歴史的事実に沿って話が進められていて、なおかつキャラクター一人一人の魅力がとても強い。デンマークの平和な村の生活から話は始まります。その村は、牧畜によって生活の基盤を作っているのですが、若い人々は、いつか戦争に出て戦果を挙げることを夢見ています。主人公のトルフィンは最初まだ子供で幼いですが、親を海賊に殺され、復讐の為に、その海賊の船に乗り込みます。そして、何度も何度もその大将の首を狙って勝負をしかけます。寝首を掻くといったのではなく、一対一で勝とうと挑戦し続けます。憎しみとともに。
メインはやはり戦争なので、略奪、殺戮、強姦全て行なわれます。そのなかで、本当の戦士とは何か。戦うというのはどういうことなのか。登場人物がそれぞれ自問しながら生きていきます。
特に6巻あたりからの神の愛とはなにかについて、語っていくところがあるんですが、この解釈は圧巻の一言です。正しい解答なのかどうかはわかりません。ただ、著者の幸村誠氏がたどり着いた結論なんだと思うし、説得力は十分にあります。・・・僕には理解しきれていませんが。
また、9巻以降話はがらっと変わります。これからどうなるのか、全く予想もつきませんがズシンと芯の通ったテーマがあるので、確実におもしろくなるだろうとは思います。マンガをただのエンターテイメントではなく、作者の表現の場にしているというのは、あしたの弱音もそうですけど、言ってしまえば、芸術に近いんではないかなと思います。読んでいる人の人生や考え方に直接影響を与える。これってすごいことです。続巻が楽しみな本です。
それと、絵が僕好みですwww
これもビームコミックスより出版されたウルトラヘブンというマンガです。
内容としては、近未来で麻薬が合法化された世界の話です。主人公も例に漏れずポン中なんですが、その主人公がすごいことをするだとか、世界観がおかしいとか、斬新的とかそういったレベルで語れないマンガです。まず、薬物をやったあとの描写が異常に細かい。確実にこの作者クスリやったことあるだろっていうくらい細かいです。1ページを渦巻き状にコマ割りして、描いてある絵が全部目とか、人間の体が水滴に飲み込まれたり、スパゲッティになったり。
ヴィレッジヴァンガードという本屋の紹介文では、読むドラッグと称されていました。なるほど、納得です。
げんに、この本を買った帰り電車の中で読んでいたら、前に座っていた女の人の足が気になってついつい、改札口まで尾けてしまいました。あれ以上ついていったら捕まりますwwwくれぐれも酒を飲みながら、このマンガを読むようなことはやめてください。紹介はするけど、責任は持てません。いや、マジで
絵の緻密さ、ストーリーのぶっ飛び具合から、この作者は16歳という若さで史上最年少手塚賞を受賞しています。とにかく危険です。あと、遅筆で有名でこのウルトラヘブンも2011年12月現在で3冊目がでてますが、そもそも第1巻は2002年の発行です。数年に一度しか出版されません。新しい世界を覗けるのは間違いないので、挑戦したい方はこれを機にいかがでしょうか?
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